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新政府の設立後、国民はタイ経済に自信を持つ。

過去5年間のタイ経済の状况

Gross Domestic Product (GDP)

出典:国家経済と社会開発評議会事務所 (National Economic and Social Development Council Office = NESDC) の国内総生産(GDP)データからの修飾 ( https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8882)

国家経済と社会開発評議会(National Economic and Social Development Council)又は NESDCからの情報によると、過去5年間タイ経済の成長率は比較的に低い。2014年から2018年までの国内総生産(GDP)のNESDCからの数値では、GDP成長率が1.0%から4.1%の間でした。そして2019年には、GDP成長率は3.3%-3.8%と予測される。経過として2019年の第一四半期の成長率はわずか2.8%でした。その原因は、世界経済の減速、アメリカと中国 の貿易戦争及び バーツ高により圧力を受けて輸出部門の減速からの結果です。そして、過去のタイ経済の成長に影響を与えたもう一つの重要なリスク要因は、国内政治の不確実な状況のため、タイと外国の投資家の目には信頼性が低下しているからです。従って、良い生活を創造し、国の人々の幸福をもたらすために、行政の安定性を維持し、タイ経済の成長を刺激するのは、2019年に国を管理する事で選出された新政府にとっての挑戦課題となる。

2019年の経済推定

%YoY)

2017

2018

2019

年中

一年中

Q3

Q4

Q1

一年中 (f)

GDP(CVM)

4.0

4.1

3.2

3.6

2.8

3.3-3.8

総投資1/

1.8

3.8

3.9

4.2

3.2

4.5

  -民間部門

2.9

3.9

3.8

5.5

4.4

4.5

  -政府部門

-1.2

3.3

4.2

-0.1

-0.1

4.5

民間部門消費

3.0

4.6

5.2

5.4

4.6

4.2

政府部門消費

0.1

1.8

1.9

1.4

3.3

2.2

製品輸出額2/

9.8

7.2

2.8

2.3

-3.6

2.2

    数量2/

6.0

3.6

-0.2

0.7

-3.9

1.2

製品輸入額2/

13.2

14.3

17.0

7.5

-2.9

3.5

  数量2/

7.2

8.2

10.2

4.6

-3.0

2.0

経常収支(%)

11.0

6.9

3.7

5.5

10.9

5.9

GDPに対して

 

 

 

 

 

 

インフレー

0.7

1.1

1.5

0.8

0.7

0.7-1.2


出典:国家経済と社会開発評議会事務所(National Economic and Social Development Council Office = NESDC)からの書き写し、2019年第一四半期のタイ経済び2019年の動向 (https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8882)


最後に、2019年7月上旬に、世界銀行(World Bank)が2019年一年中のタイの経済成長 予測を3.8%から3.5%に引き下げたことが報告された。なぜならば、世界経済の減速により、タイの製品とサービスの輸出が減少するからです。よって、2019年の以前の輸出推計値の5%を超える成長予想から、2.2%に引き下げた。

ー 政府の設立後、国民はタイ経済に自信を持つ

2019年第一四半期、その他の経済数値(GDPのその他の要素)の成長率は低く、又 前年に比べて減少する傾向がある。それは、総投資と輸出である。しかしながら、民間消費と民間投資は 未だ高いレベルで成長しているようである。なぜならば、民間部門と国民のタイ経済の安定に 対する信頼が未だ良い状態にあるからである。又、2019年3月の政府選挙の公式発表の結果と、選挙前の政府の刺激策 そして 政府のインフラ投資政策の進展の結果からなる。

Expansion of private consumption

出典:民間部門消費、2019年第一四半期のタイの経済状況と2019年の動向(NESDC) (https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8886)

民間部門消費は、政府の低所得政策による人々の雇用と所得基盤の拡大の結果から、 前四半期の5.4%と比較して4.6%の高いレベルで成長が見られる。そして、消費者の信頼の増加で、タイ経済の消費者信頼感指数は68.1で、2018年第四四半期の67.4から増加した。(NESDCのデータ)

Expansion of private investment

出典:民間部門投資資料、2019年第一四半期のタイの経済状況と2019年の動向(NESDC)  (https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8886)

同時に、民間部門投資は、主に国内の機械及び建設への投資の増加により、前四半期の5.5%と比較して4.4%で順調に拡大し続けた。例えば、自動車の輸入、混合済みコンクリート及び杭の販売、鉄鋼製品の販売、また タイルの販売などがある。ビジネス信頼感指数は50.4で、2018年第四四半期の50.7からわずかに減少した。(NESDCのデータ)

    さらに、新政府の設立の発表後、政府が経済成長を支援するために短期的な経済刺激策を発行することを依然として期待している。これは、政府がすでに部分的に実施されている国内の 特定のインフラプロジェクトに継続的に投資する事ができるのを含む。又、交通システムの開発と タイ経済に利益をもたらす東部経済回廊(EEC)の開発をも含む。従って、外国人投資家の信頼を築く事ができるはずである。 株式市場とタイ債券への投資の増加の原因である。そして、国内の生産拠点とインフラ投資の拡大における外国直接投資(FDI)の流入となる。

      選挙の発表と新しい政府の設立以来、タイの政治的 及び 経済的安定性に対する信頼を 高める事ができると分かる。これからの重要な事は、2019年の残りの予算を徐々に支出する事による政府の経済政策である。そして、国民 と 民間部門 と 輸出業者の間で信頼を高めるために、2019年10月からの来年度の2020年予算の支出に間に合うように、予算編成の完成を速めなければならない。 よって、より良い方向に調節するために経済の成長をもたらす。

ー 新政府の経済的挑戦
  • 1) 輸出と観光の促進 : タイ経済の成長に直接影響している。例えば、中国市場 及び 米国 市場での貿易障壁措置の恩恵を受ける製品の輸出を促進とか、地域の諸国との貿易 協力の拡大などがある。そして、外国人観光客やタイ人観光客などを惹きつけるために、タイ観光の安全性の面とタイ文化独自性の面で、雰囲気促進 及び 良いイメージ づくりをする。
  • 2) 政府の支出及びインフラストラクチャーに対する投資政策の実施 : 経済発展の可能性を高めるのに、必要な大規模なインフラ投資プロジェクトの実施の遅れを防ぐために、2020年の年間予算編成を強調して加速しなければならない。
  • 3) 民間部門投資拡大の支援 : これは、東部経済特別回廊(EEC = Eastern Economic Corridor)地域における投資促進政策、5Gネットワークの開発、米国と中国間の貿易 障壁の結果としてのタイへの外国生産拠点の移転の結果である。
  • 4) 外国投資の誘致 : 政府の重要な経済 及び 投資政策について、外国投資家の理解に 焦点を当てる事により、タイの株式と債券に投資する自信をつけ、外国投資を誘致する。又、中国と米国の間の貿易障壁により、タイの生産基盤を拡大する。
  • 5) 農産物価格の問題解決 : 農民の債務問題を解決し、所得格差問題を減らすために、市場調達、製品標準開発の促進、土地及び水資源管理などがある。
  • 6) 最後は、費用を賄うために収入を稼いだり、政策実施の継続のために政府の安定を 保ったりする事が政府の挑戦課題 : これは、適切な税制を考慮し、所得格差を引き 起こさないように、収税・国債の発行・お金の借入を含む。さらに、政府の政策の継続性と実施に影響を与える可能性のある政府の安定性に関する懸念は、現在の政府に とっては依然として重要な挑戦課題となる。それは、国の経済を継続に前進させるために、国民やタイ及び外国投資家の信頼を築かなければならない。

出典ソース:
https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8886
https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8882
https://www.matichon.co.th/columnists/news_1577409
https://www.matichon.co.th/news-monitor/news_1572080
https://www.matichon.co.th/news-monitor/news_1574206    https://siamrath.co.th/n/89390