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2019年上半期のタイ経済

2019年上半期のタイ経済の概要

Private investment growth rate

出典:国家経済と社会開発評議会事務所からの書き写しの国内総生産(GDP)データ (https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8882)

    過去2019年上半期のタイ経済の概観としては、経済成長が比較的に減速している。なぜ ならば、タイは、未だに国内及び国外の両方からの変動的な要因に直面し続けなければならない。 国家経済と社会開発評議会事務所(NESDC)は、国内総生産(GDP)から検討する事により、タイの経済成長予測を開示しした。2019年の第1四半期のGDP成長率は2.8%であり、2019年中の見込まれるGDP成長率の3.3-3.8%より低く、又 2018年の第4四半期のGDP成長率の3.6%よりも低い事が分かった。これは、2018年末以来のタイ経済の継続的な減速を表している。

- 2019年上半期のタイ経済の分析
        2019年第1四半期

  • GDPの成長率
  • 季節調整
 Private investment growth rate
出典 : https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8884
2019年第1四半期の国内総生産(GDP)の成長率は2.8%である。つまり、タイ経済は未だ成長している。しかし、比較的低いレベルである。これは、前年同四半期のGDP成長率5.0%の数値よりも低い。過去1年(2018年)のGDPの傾向を考慮すると、2018年の第2四半期から、GDPの成長率は減少し、2019年の第1四半期まで続く傾向がある事が分かる。主原因として、商品とサービスの輸出が大幅に減少するからである。 これは、世界的な景気減速、中国とアメリカ間の未完の貿易戦争、そして継続的なバーツ高のために、外国人のタイ商品とサービスに対する需要が減少される。
但し、第1四半期のGDP成長を支える他の経済的要因がまだある。それは、民間部門消費、民間部門投資、そして政府の支出と投資の拡大である。従って、2019年の第1四半期において、GDP成長率は率としては減少しているが増加はしている。

 

2019年第1四半期のGDP成長率に影響する経済的要因の概要


経済的要因

増減

GDP成長率

1) 民間部門消費 

2) 民間部門投資 

  • BOIからの投資促進申請書

  • 外国からの直接投資(FDI

3) 政府の支出 /政府の投資

増 /  減

4) 輸出



2) 民間部門消費

Private consumption growth rate

出典: 国家経済と社会開発評議会(NESDC)とタイ商工会議所大学

出典 : https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8884

民間部門消費は、前四半期成長率の5.4%と比較して4.6%の高い成長率であった。 これは、 主に低所得者を活性化する政府の短期刺激策のため、国民の雇用と所得基盤が増加 した。又、インフレが低いところにと相まって、そして消費者の信頼が高まって、2018年第4四半期の67.4と比較して消費者信頼感指数は68.1であった。

3)民間部門の投資

Private investment growth rate

出典 : https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8884

民間部門投資は、前四半期成長率の5.5%と比較して4.4%の高い成長率であった。 こらは、建設資材の販売は減少したが、機械設備及び自動車の輸入が増加したためである。

     BOIからの投資促進の取得


BOIからの投資促進

  2017

2018

2019

一年中

年中

Q1

Q2

Q3

Q4

Q1

投資促進申請金額
10億バーツ)

6310

8997

2007

790

920

5280

1289

許可金額(10億バーツ)

6311

5495

761

1202

2702

830

1346

%YoY

-26.7

-12.9

-68.3

17.1

18.9

36.5

76.7

EEC地域(10億バーツ)

3126

3434

384

650

2072

329

940

%YoY

 

9.9

-79.3

35.2

218.8

125.5

145.0

出典: https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8884

BOIの投資促進の数値を考慮すると、2019年1月から3月までの民間部門の投資は
未だ良い状態にある。投資促進の承認額は1,346億バーツで、前四半期の36.5%増加率と比較
して、76.7%も増加している。そして、投資促進証明書発行金額は891億バーツで、継続的に3.8%増加している。又、ビジネス信頼指数は、2018年第4四半期の50.7と比較して、50.4であった。

外国からの直接投資(FDI)

Private investment growth rate     Private investment growth rate 

出典 : https://www.boi.go.th/upload/content/StatisticsreportQ1_5cda3512d3e2b.pdf

そして、海外直接投資(FDI)の観点から検討する場合は、2019 年1月から3月までに、BOIに投資促進申請が全部 245 件あって、投資金額が 840 億バーツに相当する( 253% の増加)。総投資促進申請の金額の65%を占める(12.89兆バーツ)。そして、中には BOI によって承認 されたプロジェクトが 250 件があり、総投資額は 750 億バーツである。投資の源がとしては、一番高いのは中国からで、次は日本と香港の順である。対象産業業界は、デジタル関係、広範囲の 医療、石油化学製品 及び 自動化機械やロボットなどがある。

(翻訳者:赤く書いている数字はおかしい、計算が合わない!そのまま翻訳している)

2019年第1四半期において、タイは、BOIの投資促進申請の金額から、海外からの直接投資(FDI)の割合が半分以上を占めている事が分かる。従って、FDIはタイ経済の成長に重要な役割を果たす。FDIは、輸出の減少による外国所得の減少を補うために、タイに流れ込むお金の額に加えるほかに、FDIは 雇用増加、技術移転、又は 国内で必要なインフラストラクチャの開発にも支援をしている。

4)政府支出及び政府投資(+,-)

政府支出は、前四半期の 1.4% と比較して、3.3%の継続的な成長率を示す。その支出は、商品とサービスの購入、賃金や月給の支払いなどがある。又、政府投資の分は、主に国営企業による投資の減少でわずかに 0.1% 減少した。

5)輸出(-)

輸出額は、米ドル形式の計算で、前四半期の2.3%の増加に対して、大幅に 3.6%の割合も減少した。これは、11 四半期で初めて減少であった。主の原因は、輸出量の減少によるもので、貿易相手国の経済状況によるものである。

経済的安定の面では、タイは未だ良好な経済状況で安定している。失業率は低いレベルに留まる事と経常収支が黒字である事を含めて、インフレ率は低いレベルにある(2019 年第1四半期は 0.7%)。

2019 年の第2四半期

タイ中央銀行(BOT)の2019年第2四半期のタイ経済データの開示によると、外国の需要の減少のため、経済成長率が継続的に低下する事が分かる。それは輸出の減少によるものと、観光客数、特に中国人観光客、の減少によるものである。同時に国内需要はより低い率で拡大しているが、民間部門の消費と政府部門の投資は未だ拡大を続けている。しかし、民間部門の投資と政府部門の支出は減少している。経済的安定面では、暑い天気による農産物の価格の増加の ため、インフレは増加している。又、失業率は前四半期と比較して保母同じ位で安定しており、経常収支は黒字である。

2019 年のタイ経済の成長率推定の削減調整

Private investment growth rate

出典: https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8884

タイは未だ経済的に安定はしているが、2019年の経済成長率の推定から、NESDCはGDPの成長率が継続的に低下している事が見られる。それは、幾つかの重要な経済数値の推定値の調整に一貫して、特に、世界経済と世界政治の変動、米国と中国の貿易戦争、そして継続的なバーツ高のために、輸出金額は大幅に減少しているからである。民間部門の消費と政府部門の消費は、過去数年と同様の成長が見込まれると予想されるとして、民間部門の投資と政府部門の投資の成長率の増加すると予想される。

最近、様々なセクターは引き続きGDP成長率の調整を継続的に減少している。2019年7月に、世界銀行(World Bank)は、2019年のタイのGDP推定値を3.8%から3.5%に減少させるよう修正した。従って、年間GDP成長率を推定フレーム数に戻すために、2019年後半の経済成長を実現できるようにする事は挑戦課題となる。

今年後半の傾向

世界的な経済変動からの圧力要因は依然として、そして、米国と中国の間の貿易戦争が長引いているために、今年の前半のタイ経済の成長率は低下している。しかしながら、後半には タイ経済は改善され、予測された基準に近づくように戻るチャンスは未だある。 それは、民間部門の投資 、特に 東部特区開発プロジェクト(EEC)、大量輸送システム開発プロジェクト、そして、米国と中国の間の貿易保護措置の利点から来る肯定的な要因である。そのために、一部のタイの輸出商品が有利になる。又、生産拠点がタイに移転したり、資本が流入したり、生産や雇用 そして 民間部門の費が増加したりして、タイ経済の成長を刺激する。

出典ソース:
https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8886
https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8882
https://www.nesdb.go.th/ewt_dl_link.php?nid=8884
https://www.bot.or.th/Thai/MonetaryPolicy/EconomicConditions/PressRelease/PressRelease2557/PressThai_June2019_23NS9PO.pdf
https://www.boi.go.th/upload/content/StatisticsreportQ1_5cda3512d3e2b.pdf https://www.matichon.co.th/news-monitor/news_1559126